2007年08月14日

母の愛は大量のクール宅急便 2

福岡の母から、大量のお総菜がクール宅急便で届いたことは昨日書きました。

母の愛を夏の暑さで腐らせてはいけないと、私は仲良しのS子や、親友のT子に「うちにごはんを食べに来て」メールを出していました。

なかなか返事が来ないなあ、と思っていた日曜の午後、T子から、消え入りそうな声で電話がありました。

「ごめん、カナリヤちゃん、ごはんは、食べに、行けない。。」

つらそうなT子の声。私はびっくりして
「いいよいいよ、そんなの。どうしたの?」
と聞きました。そしたら。

「昨日、あたし、倒れて。。」
「えっ!」
「救急車で、運ばれて。。」
「ええっ!」
「しばらく、起き、あがれないの。。」
「ええええっ!!何、それ、寝たきりってこと??」
「。。うん。。」
「ええええええっ!!」




詳しい病状は書けませんが、T子は土曜日に倒れ、救急車で病院に連れて行かれたのだそうです。幸い急性で良性で、しばらくすればよくなる病気だそうなのですが、よくなるまではほとんど動けなくなってしまったそうで。。

「て、T子、だんなさんはそばにいるの?」
「うん。ずっと、いて、くれてる。。」
「それで、ごはんは?ごはんは食べてるの?あ、おかゆとか、食べてるのかな?」
「ううん、ごはんは、普通の。。」
「わかった。じゃあ、私、行くから」
「え?な、何?」
「私が行くから。ごはん持って行くから」
「え、あ、ご、ごめん、私、そういう、意味で、言ったんじゃ。。」
「わかってる。とにかく行くから!」

T子のだんなさまは優しいひとだけど、ごはんを作れるひとじゃありません。
普通にごはんを食べられるんなら、ここは、我が家のお総菜の出番!
私は冷凍庫からカチンコチンのお総菜を取り出し、クーラーボックスに詰め、T子の家に行きました。

いつも私が遊びに行くと、歓迎のごはんを山ほど作って出してくれるT子が、何もできずにふとんに横たわっていました。
私の顔を見て、嬉しそうな顔はしてくれるものの、半身を起こすことさえ、できないのです。
それでも、一生懸命、手を上げてくれています。
ああ。。T子は今、手を上げることしか、できないんだ。。

私は、どんな顔をしていいのかわかりませんでした。

だんなさまにクーラーボックスを差し出すと、とてもとても喜んでくれました。
そして、私の母が私のために作ったものを、自分たちが食べてもいいのか、と、とても気にしていました。

いいのです。
と、私ははっきりと言いました。

確かにこれは、母が私のために作ってくれたものだけど、きっと母は私が食べなくても、私の大切なひとたちの口に入ることをとても喜んでくれると思うし、
T子のピンチに、こんなにタイムリーに一番喜ばれるものを持ってこられたことを、せめてもの幸運だと思うから。

病気のときに、手作りのものを食べるのと、そうでないものを食べるのとでは、全然違います。
聞けばふたりは前日、コンビニのお弁当とか、食べていたそうで。。

そして、やっぱり血は争えない。
大切なひとのピンチに接したとき、まずまっさきに私が心配したのは、母とおんなじ、ごはん、でした。

医者でもない私がT子にできること。
それはごはんを届けることだけでした。
それしか、思いつかなかった。


大量のお総菜は、私を救う救援物資から、T子を力づける命の薬に変わりました。
実は昨日の月曜もT子の所へお総菜を届けたので、うちの冷蔵庫は、数日前のぎゅうぎゅう詰めが嘘のようにスキスキに変わりました。

でも、まだ大丈夫。
若干、自分の分を残したので、まだもう少し、あるのです。
それにしても、どんだけ大量だったんだ。。
ああ、有り難いな、母の愛。


posted by kanaliyahouse at 19:56| Comment(14) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
お母様の愛はT子さんとご主人とkanaliyaさんの
心と体の栄養になったのですね。

Posted by paprika at 2007年08月14日 21:34
♪paprikaさん、コメントありがとうございます。

えへ。
実はもうひとり、S子という友達が食べに来てくれたんです。記事の主旨がばらけちゃうので、S子のことは書かなかったんですけど。。

ほんと、食事はこころとからだ、両方の栄養だと思います。レストランの食事もおいしいけど、おうちのごはんのおいしさはまた別ですものね。
Posted by kanaliya at 2007年08月14日 21:43
素敵!
私もkanaliyaさんのお母様のようになりたい。
kanaliyaさんの様な人にも・・・。

ご飯を大切にする人の人生は豊かだと、何かで読んだことがあります。
医食同源!
kanaliyaさんの優しさが何よりも癒しになったことでしょう^^
お友達がうらやましい!
Posted by favoritehouse at 2007年08月14日 23:10
kanaliyaさん、こんばんは。
いいお話ですね。
お母さんの娘に対する愛情もそうですけど、kanaliyaさんの友情というかお友達への気遣いと優しさに思わず嬉しくなりますよ。
困っていることへの援軍ほど、心に響くことはないですから。
T子さん、早くよくなられるといいですね。
Posted by sekisindho at 2007年08月15日 00:05
お母様、もしかして予知能力…。
お友達もご主人も、これできっとパワーが出ますよ。お母様もうれしいと思います。
Posted by laluna at 2007年08月15日 00:11
♪favoritehouseさん、コメントありがとうございます。

いやいや!
私よりはるかにお料理上手のfavoritehouseさんにそんなふうに言ってもらうと、恥ずかしいです〜

favoritehouseさんは既に私たちよりずうっと上を行ってますよ!

それにしても、T子のピンチに、うちにお総菜がうなってて良かった。
せめてもの幸運に感謝したいと思います。
Posted by kanaliya at 2007年08月15日 07:11
♪sekisindhoさん、コメントありがとうございます。

今回はそもそも、私が「ごはんを食べにきて」メールを出していたことが良かったのだと思ってます。
でなければT子はどんなに具合が悪くても、いや、具合が悪ければ悪いほど、私に迷惑かけちゃいけないと、何も言わなかったはずです。

私のメールに答えないと、という気持ちでベッドの中から手しか動かせない状態なのに、電話をしてきてくれたこと。

このことに一番感謝しています。

>T子さん、早くよくなられるといいですね。

T子は徐々によくなっているようなので、きっとそのうち、全快のお知らせをこの場所でできると思います。

私、思うんです。
ひとはみんな根っこでつながっているから、こうしてsekisindhoさんや、この日記を読んでくださったみなさんが「T子がよくなりますように」と思ってくれることは、きっと、T子の力になるって。
Posted by kanaliya at 2007年08月15日 07:17
♪lalunaさん、コメントありがとうございます。

>お母様、もしかして予知能力…。

えへ。
実は私もそう思ったんです。
それで母にそう言ってみたら
「まさか〜!」
って、笑われました。

でも。。
私は自称魔女ですが、母も魔女だと思い知りました。それも大魔女。うふ。
Posted by kanaliya at 2007年08月15日 07:22
素晴しいことです。
食は命の根源ですからね。

それにしてもT子さんの旦那さん、もう少し何か作れるようにした方がいいかな〜と思いました。
Posted by げら at 2007年08月15日 12:02
前日の記事を読んで、お総菜のことが気になって・・・。
食べ切れたんだろうかと。

偶然とは思えない展開ですね。
やっぱり、kanaliyaさんのお母さんも魔女だったのかぁ。
すごく納得(*^_^*)
T子さん、お総菜で一日も早く元気になると良いですね。

Posted by akira at 2007年08月15日 17:49
♪げらさん、コメントありがとうございます。

ううむ。。
たぶん、T子がとってもお料理上手だから、だんなさんは何もできないのかな〜と思います。
だって私も母がお料理上手だから、実家では甘えちゃって、何にも作れないですもん。(大いばり)
Posted by kanaliya at 2007年08月15日 22:16
♪akiraさん、コメントありがとうございます。

そうなんです。
すごいタイミングでしょ〜

T子とだんなさまは母のお料理を大切に食べてくれて、私はとっても感激してるんです。
やっぱり食べものは喜びをもって感謝して食べてこそ、血となり肉となり、魂になる、って思いました。

>T子さん、お総菜で一日も早く元気になると良いですね。

はい☆
Posted by kanaliya at 2007年08月15日 22:22
kanaliyaさん、こんにちは。
母の愛って本当にすごいですよね。
そのおすそ分けをもらったお友達も絶対に
元気になりますよね。

食事って本当に生きる力ですね。
私も引っ越してきて、生活環境が大きく変わった今、
毎日自分で三度の食事を作ることにしました。
体あっての仕事だし人生ですものね。

毎日猛暑続きですが、kanaliyaさんもお体に
気をつけて頑張ってくださいね。
Posted by リセ at 2007年08月16日 17:09
♪リセさん、コメントありがとうございます。

まあ、新天地でご活躍☆ですね。
今年の夏はリセさんにとって初めての土地で過ごされる最初の夏なんですね〜
ああ、感慨深い。。

母の愛って、どうしてこんなにすごいのかな〜と思います。
そういう意味もあって、T子には母の手作りのものを食べてもらいたかったんです。

がんばって、料理して食べて、思いっきり人生を生き抜きましょうね☆
Posted by kanaliya at 2007年08月16日 21:05
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