2006年05月13日

恐怖のヨン様を克服?

今週の火曜日に、開発の仕事を終えたことは前に書きました。

こないだまでの職場、素敵なひとばかりに囲まれた恵まれた職場だったのですが。。
何もかも素晴らしいことばかりではありませんでした。

実はひとりだけ、ものすごく苦手なひとがいたのです。

その方は、すんごい凄腕のプログラマーです。あっちこっちのプロジェクトでひっぱりだこで、みんなから取り合いをされているひと。
ハンサムで、笑顔が素敵なひとでした。
うん。ヨン様に似てました。

でも。。
和製ヨン様は私にはものすごく恐いひとでした。。


最初のプロジェクトは和製ヨン様が数年前に作ったプログラムの改修でした。だから当然、みんなヨン様に質問に行きます。リーダーよりも詳しいんですから、当然です。

でも。。
忙しいせいか説明をあんまりしてくれず、ずばっと結論だけを言うので、ヨン様の言うことは全然わかりませんでした。。

それに、いつもイライラと疲れていて、質問しようとするだけで睨まれるのです。恐かった。。
でも、仕事の方が優先なので、恐怖をこらえて質問をしていました。

なるべく近寄りたくないし、関わりたくもないと思っていました。

やがて、ヨン様とのプロジェクトは終わり、私は声の素敵なボスの下へ移ったので、接触はほとんどなくなり、ほっとしていました。

しかし。。
最終日近くに再び、ヨン様とのプロジェクトに戻ったのです。しかも、最後の最後で、ヨン様のPCを借りなくてはいけなくなって。。。

というか、可憐なボスはヨン様のPCが必要なことに気づいていないので、与えられたチェック項目には入っていませんでした。
なので、私も気づかないふりをして、去ってしまおうかと本気で考えました。

でも。
去った後で、いずれ可憐なボスは気づきます。
そしてとても困ります。
それがわかっていて、去ることはできなかった。
それで、勇気を振り絞って、ヨン様にメールで頼みました。

すると。
10分ほどして、ヨン様が立ち上がり、こちらを見ました。
返信もありません。
言葉もありません。

でも、それが、今すぐやりなさい、でなければPCは貸しません、という合図だと察しました。

そんなこともあろうかと、準備万端に整えていた材料を持って、私はヨン様のもとへ走りました。

ヨン様はあごをしゃくって、自分のPCを差し、隣の空いた席に座って別の作業を始めました。

「すみません、すぐ終わらせますから」
私がぺこぺこ頭を下げても、ヨン様は何の音も発しません。

さて、作業をしようとヨン様のPCの前に立つと、ヨン様は自分の作業画面を立ち上げっぱなしでした。私が使いやすいようにとか、思いやりは全くないのがわかりました。さらに、作業が終わったら、この通りの画面にして返さないと許さないよ、と、言葉にはしないメッセージを感じました。

私はヨン様の画面を消さないように細心の注意を払い、そうっと、しかし最速で作業しました。
もたもたしていたり、何か失敗して、また借りなきゃならない事態になるのは絶対にダメだと思いました。

簡単な作業なのに、指が震えました。

なんとか作業を終え、作業画面も元に戻し、御礼を言って自分の席に戻りました。
ほっとしてるはずなのに、まだ胸がどきどきしています。
唇までわなわなと震えています。

変な顔をしていたらどうしようと思って、お手洗いに行きました。
そしたら自然に、涙が出ました。
しばらく、私は声を出さずに泣き、顔を洗って席に戻りました。

でも、終わってよかった。
逃げなくて、よかった。
晴れ晴れとした気持ちです。

定時過ぎ、お世話になった方たちに挨拶に回りました。もちろん、ヨン様にも挨拶しました。

私は、家庭にちょっと問題があり、高圧的な男性に必要以上に恐怖を感じるのです。
ヨン様も、回りのひとも、まさか私がヨン様を泣くほど恐れているとは思ってもいないはずです。

さよなら、ヨン様。
私は私の中のヨン様に別れを告げました。
こんな小さなことで泣いてしまう自分が嫌です。
でも、私は泣きながら、生きていくしかないんだと思いました。


posted by kanaliyahouse at 22:33| Comment(10) | TrackBack(0) | 土星 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
私の苦手なタイプは、声の大きくて荒い人です。
慣れればなんとか少しは、接触可能ですが、それまでは、大変です。
小さい頃の父のせいです。

一人二人、そういう人はいるものです。

それに、もう会うこともないでしょうし。
Posted by OIL at 2006年05月14日 00:08
あぁ〜〜ん。
気持ちわかるよぉ〜〜〜〜。泣
指が震えるのも、言いたくないのも関わりたくないのも分かりますよぉ〜〜〜〜。

私も高圧的な男性はスッゴイ苦手なんです。
男性は力が強いからどうしても。。。女性も高圧的な方は苦手。。

今のバイト先でも同じような女性がいます。
画面の事も、同じだ・・・。同じタイプだ。。って思いました。自分の事を有能だと自負しているんでしょうね・・・。でも、きっと和製Cさまも泣くほどとは思ってなくても、苦手だろうとは気づいているはずです。。
多分・・・。
Posted by ブウ at 2006年05月14日 02:18
♪OILさん、コメントありがとうございます。

まあ、OILさんにもそういう方がいるのですね。

私がどきっとするのは、私自身の中にも、高圧的な部分があって、時々そういうふるまいをすることです。
だから、ヨン様の細かなニュアンスも、言葉がなくても分かるのです。

私にとって、ヨン様から逃げないことは、嫌な自分と対決することでした。逃げずにすんで、よかったと思います。
Posted by kanaliya at 2006年05月14日 10:33
♪ブウさん、コメントありがとうございます。

>でも、きっと和製Cさまも泣くほどとは思ってなくても、苦手だろうとは気づいているはずです。。

この言葉をいただいて、あ、そうか、と思いました。
ヨン様はすっごく忙しいし、プログラムの仕事は連続して考えることが重要なので、作業中に他人にPCを貸すなんて、わずらわしくってたまらないことです。

それを私のメールに気づいてすぐに時間を作ってくれたのは、優しさだろうと思っています。

ヨン様タイプのひとが恐いのは、もう、私の本能のようなもので、今も思い出すだけで、指がふるえます。

でも、こうして少しずつ、泣きながらでも向かい合っていかねばならない、と思います。
次回は逃げてしまうかもしれませんが、とりあえず今回は、逃げずにすんでよかったと思っています。
Posted by kanaliya at 2006年05月14日 10:39
kanaliyaさん
今回の記事のOILさんのコメントへのコメント
>私にとって、ヨン様から逃げないことは、嫌な自分と対決することでした。逃げずにすんで、よかったと思います
が、kanaliyaさんの今の気持ち全体を表しているようで、偉そうなことは云えませんが、「そうだよ。頑張って!」と思わず云いたくなりますね。
Posted by sekisindho at 2006年05月14日 12:51
♪sekisindhoさん、コメントありがとうございます。

ほんとは私はこの日記にはマイナスなことは書かない、っていうポリシーがあるんですね。なので、ちょっと迷ったんですけど、自分にとって、小さいけれども大きな一歩だったので、書かせていただきました。

コメントのコメントまで丁寧に読んでいただき、感謝いたします。
Posted by kanaliya at 2006年05月14日 19:00
あぁ〜。
以前にそんな方と一緒に仕事しているという日記がありましたね。
その方のことだったんですね。

そんな風な態度は、誰でも嫌がりますね。

私も、父からの言葉の暴力を受けながら育ったので、私の外見で性格を勝手に決め付けて接してくる人には憎しみがわきます。
しかもそれは上に立つ男性がそんな人だった場合に特に強く出ます。

その人の存在を抹消したくなるくらい拒絶する姿はまさに父からの虐待を回避しようとしている自分の姿です。

先日、同じようなことがありました。
その人に初めて「憶測でものを言うのはやめて頂きたい」とはっきり言いました。
顔はものすごく引きつっていました。

でも、初めて、そういうことを言うのは辞めて欲しいということが出来ました。

少し越えたような気がします。

40過ぎても、おさないころの傷は癒されないです。

気をつけて子育てしないといけないです。
Posted by nakamama at 2006年05月14日 23:24
♪nakamamaさん、コメントありがとうございます。

私の友人でも、五十歳を越えてなお、おかあさんから受けたこころの傷に苦しんでいるひとがいます。

いくつになっても、ひとのこころの中には、おびえたこどもが住んでるんだと思います。

私は仕事の場では逃げずに頑張る、ということができるようになってきました。それは40歳を過ぎて、自分のやってきた仕事に誇りを持ち、力もそれなりにある、と思えてきた、ということと無関係ではない気がします。

以前は泣いて逃げていたような相手とも、向き合えるようになったし、その時は恐くても、見方を変えれば、そのひとなりの苦しみや優しさに気づくことができるようになってきたと思います。

>その人に初めて「憶測でものを言うのはやめて頂きたい」とはっきり言いました。
顔はものすごく引きつっていました。

その人にとっても、そういう風に言ってもらったというのはとても良かったんじゃないかと思います。
言われっぱなしの人間ばかりじゃないと、学べたと思います。

Posted by kanaliya at 2006年05月14日 23:58
kanaliyaさん良く頑張りましたね。
あと、残りわずかなら、
「知らない振り」をして過ごしてしまう人もいるでしょうね。
でも、そのままにできなかったkanaliyaさんの気持ちがすごく分かります。
ヨン様のPCを借りたときの緊張感。読んでいる私もどきどきしました。
そうやって、また一つ階段を上っていくkanaliyaさんて、
本当にすごいなって思います。
Posted by paprika at 2006年05月15日 21:18
♪paprikaさん、コメントありがとうございます。

こういうの、平気なひとには何でもないことなんですけど、私にはいちいちおおごとで、ほんとに恥ずかしいです。

けどね、きっと世の中には、私のように、相手の目線や言葉の裏なんかに敏感に反応して勝手に傷ついたり、お手洗いで泣いたりしてるひともきっといる、と思って、あなただけじゃないんだ、ってこと、伝えられたらいいなと思って、書きました。

>そうやって、また一つ階段を上っていくkanaliyaさんて

ほんとうに上れたんでしょうか。
またきっと、同じようなことで、泣いたり、震えたりするんだろうと思います。
次はしらんふりしちゃうかもしれません。

ああ、今また思い出して、小指が震えています。
Posted by kanaliya at 2006年05月15日 21:28
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