2005年05月30日

お母さんを泣かせてしまいました

つい、先日のこと。
福岡の母が得意のキャロットケーキを焼いて、宅急便で送ってくれました。
キャロットケーキは私の大好物。
わあい、と喜んで箱を開けると。。

むむ、ケーキの他に。。。
大量のインスタント食品が。

あちゃあ。。と私は頭を抱えました。
うちの家族はインスタント食品をほとんど食べません。両親もそうですし、私もそうです。
なのに年に2、3回、母はインスタント食品を送ってきます。
私が自炊をしてないんじゃないかと心配してのことなので、毎回、私は「ありがとう」と言って受け取っていたのですね。

でも、最近、アレルギーがひどいし、もうインスタントは食べたくない。。。
なので、思い切って、母に電話したのです。

「お母さん、ケーキありがと。届いたよ」
「あ、そうね、無事届いたっちゃね」
「うん。。ケーキだけかと思ったら、今回もいろいろ送ってくれてありがとう」
「うふふ、いろいろ入れたとよ〜、作りたくないときとか、便利やろ♪」
「うん。。。あのね」
「なあに?」
「あのね、今まで言わんで悪かったけど、私、実はインスタントはあんまり好かんとよ」
「・・・」
「家におったときもインスタントやらほとんど食べたことないやん。そもそもインスタントを食べる習慣がないんよ」
「・・お母さんは、あんたが作るの大変と思って。。」
「うん、それはありがたいんやけど、実は前に送ってもらった奴も、まだだいぶ残っとるんよ」
「・・そうなん。。」
「ごめんね、気持ちは嬉しいんやけど。あと、キャロットケーキは嬉しいんやけど」
「うん・・・」
「ごめんね、でももうインスタントは送ってこんといて」
「うん・・ごめんね」

たぶん、電話を切った後、母は泣いたんだと思います。
言いたいことを一応は伝えたものの、私もなんとなくいや〜な感じです。
せっかくの母の気持ちを踏みにじるようなことを言って、私はなんて冷たいんだろうと思いました。
そもそも一番最初にインスタントを送ってもらった時に、伝えておけばよかったものを、母を傷つけたくなくて、ずるずる受け取り続けていたのがいけなかったのです。

二日後、泣きながら電話しました。
「お母さん、ごめんね。
でもね、最近、アレルギーがひどくて、インスタントのもの食べたら症状がひどくなるとよ。やけん、もう食べたくないと。
ごめんねごめんね、本当はお母さんの作ったごはんを食べたいとよ。だってお母さんのごはんで大きくなったんやもん」

母も泣いて、
「もういいとよ」
と言ってくれました。

私は40歳です。
こどものときは40歳はものすごくおとなだと思っていました。
でも、昔と少しも変わりません。
母は67歳です。
昔は67歳の女のひとはお婆さんだと思っていました。
母は孫もいる「おばあさん」ですが、まだ「おかあさん」です。
私が小さい頃と、少しも変わりません。
優しくていい匂いのする、おかあさん。
そしてこれからも、ずっとそうだと思います。
ずっとずっと、私がいる限り。




posted by kanaliyahouse at 19:56| Comment(25) | TrackBack(0) | お母さん | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
親は子どもがいくつになっても子どもは子どものままだと思っています。うちの母もそうですよ。
でも子どもは成長するにつれて親を追い越すのですけどね。
Posted by 紗吏 at 2005年05月30日 21:23
kanaliyaさん、久しぶりです。KOKOROから名前変えました。
優しさから生まれる涙は、悲しさより心を打ちますよね。
すごくいいお話しをありがとう!
お母様を大事にしてくださいね。
Posted by MAKOTO at 2005年05月30日 21:25
♪紗吏さん、コメントありがとうございます。

歳をとるにつれ、昔はすごく大きかった母があれ、こんなだったけ?と小さく感じ、23歳くらいの時から母が逆に私に甘えるようになり、25歳くらいの時から、私は母を叱るようになりました。

働かない父に代わって家のローンを私が払っていた頃は、父のことも叱ったりしていました。

今は逆に父と母からいたわってもらうようになりました。こどもの頃の関係にむしろ近い。
やがてからだの動かなくなるふたりを私が抱き上げてあげられるよう、頑張りたいと思っています。
Posted by kanaliya at 2005年05月30日 21:57
涙が出ました。
優しいお母さんですね。本当にいつまでもkanaliyaさんが大事な子供なんですね。
私の母はとてもさっぱりした人です。
3人目の子を出産したときも「私が行くよりお金があったほうがいいでしょ?」とお金だけ送りました。
私は母に近くにいて欲しかったんですけど、、。
その突き放された感じがとてもショックで密かに泣きました。
母とは反対に義母はとても優しくて、細やかです。
母にない部分は義母が補ってくれている感じです。
母の愛情も深く伝わるんですけどね。
たまには深い情も見せて欲しいと思う今日この頃。。。
Posted by nakamama at 2005年05月30日 22:01
♪KOKOROさん改めMAKOTOさん、コメントありがとうございます。

お名前変えられて、KOKOROさんファンの私としてはちょっちさみしい気もしますが、きっと何か期するものあってのことなのでしょうね、変わらず、応援させていただければと思います。

>優しさから生まれる涙は、悲しさより心を打ちますよね

はっとさせられました。
私はこの頃、悲しくて泣くことばかり、この日記に書いてきたようです。
反省と、これからどうしていけばいいか、少しわかったような気も。

ありがとうございます。

MAKOTOさんが去年、渦中のヤクルト戦にお母さまを連れていってあげたお話、覚えています。
親孝行ができる幸せ。
大切にしたいと思いました。
Posted by kanaliya at 2005年05月30日 22:05
♪nakamamaさん、コメントありがとうございます。

>母とは反対に義母はとても優しくて、細やかです。
母にない部分は義母が補ってくれている感じです。

ご縁のある方というのは、やっぱり不思議なものだなあと思います。
お母さまとお義母さま。ふたりでnakamamaさんのおかあさんなのですね。

お姑さんが優しいなんて、とっても幸せですね〜

世間にはいろいろなおうちがあると聞きます。

私はたまたまとても優しい母親に恵まれましたが、優しさを伝えるのに抵抗のあるお母さんや、また親子の縁のうすいお母さんもいて、友人には羨ましがられることが多いです。

やはりおかあさんから与えられる愛情は特別なもの。
気持ち、わかります。
Posted by kanaliya at 2005年05月30日 22:21
ブログ読んでて涙ぐんでしまいました。
kanaliyaさんもやさしいですね。親子ってどうしても意地張ってしまうもの。素直に話せるなんて、とってもいい関係なんだと思います。
Posted by happycolor at 2005年05月30日 22:51
♪happycolorさん、コメントありがとうございます。

私もね、書きながら泣いてしまって。。
私が素直かどうかは自分ではわからないんですけど、泣いてもかっこ悪くても、一生懸命気持ちを伝えようと思えるときは増えました。

まだ、できないことが多いのですけどね。。

happycolorさんはご実家に住んでおられるので、それが一番の親孝行だと思います。
離れている私は、ふたりに不安な気持ちを抱かせているなあと思います。
Posted by kanaliya at 2005年05月30日 22:58
良い涙だと思います。
きっとお母さんも傷付いてはいないと思いますよ。
逆に、インスタントに頼らずにしっかり生活をしている娘を頼もしく思ったかもしれないです。
お断わりする時は、その瞬間は嫌な思いが多くの感情を支配しますが、冷静にお互いの気遣いに気が付けばきっと悲しい涙では無くなりますよ。
きっかけは何であれ、今の状況気持ちをしっかり話せた事の方がきっと大きくなります。
大丈夫です。
親はいつまでも親で、子はいつまでも子で、その立場、生きている時間からすれ違いはしょうがない事、でも、それを確認して話せるのは、幸せな事ですよ。
そんな会話せずにすれ違ったままの親子もいっぱいいますからね。
Posted by メガヒゲ at 2005年05月30日 23:05
♪メガヒゲさん、コメントありがとうございます。

>逆に、インスタントに頼らずにしっかり生活をしている娘を頼もしく思ったかもしれないです

なるほど〜
それは自分では全く考えませんでした。
やっぱり、日記で日々のことを書くと、自分では気づかないことをこうして指摘いただけるのでいいですね。
視野が広くなります。

>そんな会話せずにすれ違ったままの親子もいっぱいいますからね。

これは親子関係だけでなく、友達でも知り合いでも言えることですね。
すれ違いのまま疎遠になってしまったひとがどれほどいることか。。
Posted by kanaliya at 2005年05月30日 23:11
こんにちは。
なんだかとても羨ましくなってしまいました。

なんて素直な人なんだろう。
なんてやさしい人なんだろう。

本当のやさしさをお持ちの方なんですね。
kanaliyaさんも、お母様も。

私が唯一、母の前で素直になれたとき。
トラブルばかりの初めての出産を終え、母が私のそばに来て
「よく頑張ったね」
と満面の笑顔で褒めてくれたときでした。
「生んでくれてありがとう」
本当に何にも構えることなく、考えて放った言葉で無く、
ココロからすぅ〜って。

kanaliyaさんのお母様に感謝です。
こんなに素敵なkanaliyaさんにめぐり合う事が出来ました。
どうもありがとうございます。
そしてkanaliyaさんにも。
いつもどうもありがとうございます。
Posted by favoritehouse at 2005年05月31日 11:51
kanaliya様、読んでいて、札幌に住んでいたことをふと思い出しました。その時も、関東に住んでいた私の母も、何やかや色々な物を送ってくれました(札幌でも買える缶詰とか、今はあまり見かけないミノムシのついた柿の実とか…他にも色々)。

きっと、遠くに離れていても何年たってもお母様にとってはkanaliyaさんはかわいい娘だし、九州のお母様はkanaliyaさんのお母様なのですね。

それに、離れているから判るって事も、ありますよね。
距離ではない心のつながり…、絆…、相手を大事に思える気持ち…、身近にいると霞みがちな思いも、離れているとくっきりと浮かび上がる事もあります。

人との関係は、距離ではないんだと本当に思うばかりです。

Posted by hiderinkomari at 2005年05月31日 14:38
カナリアさんと同年代なので すごくわかりますよ
いくつになっても 子どもは子ども
親は親ですね
Posted by たろっち at 2005年05月31日 16:07
カナリヤさんはじめまして。

同郷なので、
お母様の九州弁によけいに感情移入して、
思わず涙しました。

親子だからこそ本音を言い合いたい。
それでケンカになることはしょっちゅう(笑)
でも、わたしはそれでいいんだと思います。

Posted by くろす at 2005年05月31日 19:55
kanaliyaさん、本当にお母さんの事大事に思ってるんですね。
泣きながら電話…なんて、そうできるもんじゃないですよ。
お母さんって、何かと心配していろんなもの送ってくれますよね。
うちのおばあちゃんも、こんなに食えるか!っていうぐらい野菜送ってきますよ。
おばあちゃんに言えるわけもなく(お父さんの方のおばあちゃんやからね)、近所に配って何とかしてます^^;

お母さんも、kanakyaさんが電話してきてくれたこと、嬉しかったと思いますよ^^
Posted by 優生 at 2005年05月31日 22:24
数時間前、ママと電話で言い争いをしてしまいました。
kanaliyaさんとお母様のような素敵な母娘関係を築くにはひまわりはまだまだ修行が足りないようです(^_^;)

ちなみにうちのママは家を出てから、宅急便を一度も送ってくれたことは無いですが、たまに顔を出すと苦手なのに手作り料理を一生懸命振舞ってくれます。
照れくさいので言葉には出来ませんが、それが一番嬉しいと思うようになりました。

10年、20年経っても喧嘩できるくらい元気でいてくれたらなぁと思ってます。
Posted by ひまわり at 2005年05月31日 22:37
♪favoritehouseさん、コメントありがとうございます。

きっと出産という大仕事は女性を変えるものなのだろうなあと憧れています。

トラブルだらけの出産だったと、今、さらっと言えるようになってよかったですね。

おかあさんに
「生んでくれてありがとう」
って言えてほんとによかったですね。

おかあさんはどれほどか、嬉しかったことでしょう。
楽しいこともある。悲しいこともある。
この喜びも悲しみも全部、お母さんが私たちを生んでくれたから、味わえる特別なこと。
私の人生の全てが、お母さんからのプレゼントなのだなあと思います。
Posted by kanaliya at 2005年05月31日 23:26
♪hiderinkomariさん、コメントありがとうございます。

遠く離れた札幌の娘に、あれこれ送るお母さん。
かわいいですね。
ミノムシつきの柿、食べてみたいなあと思いました。

いくつになっても、私は父と母のこどもです。
おとなになって、ふたりを助けることも守ることもできるようになってきたことを感謝しつつ、もっとこどもになりたいと思います。

hiderinkomariさんは旦那様との愛も距離が育んでくれた部分がおありなのではと思います。

遠くで思い合い、今、一緒に住む。
理想的な関係の作り方ではないでしょうか。
Posted by kanaliya at 2005年05月31日 23:30
♪たろっちさん、コメントありがとうございます。

そうですか。
同年代。同時代を生きてきた仲間ですね!
これからもこの時代を、少々くたびれてきたからだで、がんばって生きていきましょうね。


♪くろすさん、コメントありがとうございます。

はじめまして。
嬉しいです。

泣いてくださったということは、もしかして同郷なだけでなく、私が家族と離れているように、くろすさんもご家族を離れておられるのでしょうか。

>親子だからこそ本音を言い合いたい。
それでケンカになることはしょっちゅう

よい関係ですね〜
ケンカして深まる絆もあると思います。
ケンカを恐れて、穏やかだけど冷たい関係になるより、ずっといいと思います。
Posted by kanaliya at 2005年05月31日 23:37
♪優生さん、コメントありがとうございます。

うふふ、優生さんも、ほんとによい親子関係を築いておられるなあと思います。

>うちのおばあちゃんも、こんなに食えるか!っていうぐらい野菜送ってきますよ。

そうそう!
野菜は量多いと大変ですよね〜
腐らせるわけにいかんから、みんなに配って食べてもらわんと。

でもおばあちゃんは腐ったっていいから、優生さんたちにひもじい思いをさせたくないのじゃないかなあって、感じました。
おばあちゃんの時代はおなかいっぱい食べるのが大変な時代だったと思います。だから自分がつらかった記憶がそうさせてしまうんじゃないかなあ。。って。
Posted by kanaliya at 2005年05月31日 23:42
♪ひまわりさん、コメントありがとうございます。

私は母とはほとんどケンカはしたことないのです。
母は私が怒るとしょんぼりして、黙り込み、ひとりきりになってから泣くひとです。

私の前で泣いては私が気にするからと、涙をこらえるようなひと。

ひまわりさんのおかあさんは、ひまわりさんのためにかわいく頑張るひとなのですね。
そしてそのことをひまわりさんもちゃんとわかっている。

お母さんとケンカができる幸せ。
お母さんに電話ができる幸せ。
お母さんがいてくれる幸せ。

頂いたコメントを読んで、そんなことを思いました。

いつかは終わる幸せだから、尊いのかもしれませんね。
Posted by kanaliya at 2005年05月31日 23:47
>私は40歳です。
>こどものときは40歳はものすごくおとなだと思っていました。
>でも、昔と少しも変わりません。
私もそう思うことがよくあります。
私は何も変わっていないのに、もう、責任もなにもかも持たなきゃいけない。
楽しく暮らしたいのに・・・。

やさしくてちょっとキュンときました。
Posted by えびいちご at 2005年06月01日 18:23
kanaliyaさんは私のBlogでお母さんのことを書くと
素敵なお母様ですね、良い関係ですね って言って下さるけれど
kanaliyaさんのところだって、すごく素敵♪
これからも私たち、“お母さんの大切な娘”でいましょうね。
Posted by pizzicato at 2005年06月01日 20:36
♪えびいちごさん、コメントありがとうございます。

>私は何も変わっていないのに、もう、責任もなにもかも持たなきゃいけない

持たなきゃいけないと思い始めたら、もしかしたら、既にかなりのものをお持ちなのかもしれないと感じました。

それが重いから、手放したいのではないかと。。

私は働かない父にかわって3年ほど家のローンを払っていた頃、おとなになるなんて損だ!と思って、怒って家を出て会社の借り上げアパートに入ったりしました。

父の負っていた荷物が重かったから、父に投げ返したのです。

私も、楽しく暮らしたかったから。
Posted by kanaliya at 2005年06月01日 21:21
♪pizzicatoさん、コメントありがとうございます。

だってpizzicatoさんのお母さんは(というかご家族は)みんなお洒落で素敵なんですもん。

うちなんか田舎っぽくて、ほんと恥ずかしいとです。

でも、私はあの両親から生まれたから私なのだし、pizzicatoさんをいいなあ、と思いつつ、でも、私は私で頑張るしかないなあと思うのでした。

いつまでも、“お母さんの大切な娘”でいられますように。。
Posted by kanaliya at 2005年06月01日 21:24
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